NHKとの闘いの記録「総力戦研究所の真実」飯村豊著
「総力戦研究所の真実」飯村豊著
2025年、著者は祖父、飯村穣についてNHKの取材を受けた。祖父が初代所長を務めた「総力戦研究所」関連のプロジェクトがあるという。制作プロの担当者が帰り際に、祖父の人物像が飯村の想像と違うものになるかもしれないとつぶやいた。
その後、番組の告知で実録ドラマ「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦」の内容を知り、著者は驚愕した。総力戦研究所所長は軍上層部の思惑と違う研究結果が出ると自由な議論を妨げ、戦争をあおったとされている。実際には、祖父は自由な議論を促し、「敗北」という結論を近衛内閣の前で発表させたのに。
史実を曲げたドラマを制作したNHKとの闘いの記録。 (筑摩書房 3080円)


















