振り回される楽しさ! 猫文庫本特集(3)警察犬のピンチに猫が!「警察猫いなりの追跡」梶永正史著

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 人に飼われているくせに、勝手気ままで、何やら不思議な能力を秘めていそうな幻想を抱かせる。そんな猫に振り回される楽しさに、どっぷり漬かってみよう。

  ◇  ◇  ◇

「警察猫いなりの追跡」梶永正史著

 嘱託警察犬として活躍するゴールデンレトリバーのルークと、その背中を定位置にする相棒の猫・いなり。

 ある日、ルークに「芸能人は警察犬から逃げ切れるか」を検証するテレビ番組への出演依頼が舞い込む。対戦相手は元自衛官のお笑い芸人。貸し切りの遊園地で捜索を始めるが、芸人は自分のにおいがついた衣服を広範囲にばらまき、ルークをかく乱する。においを追えなくなった警察犬は、捜索の誤りを防ぐため「ゼロ回答」をするよう訓練されている。その習性を突いた巧妙な作戦に、ルークは絶体絶命。だが背中のいなりが、気になるにおいや音などを分析するフレーメン反応を見せて……。(「遊園地の攻防」)

 ほかにも、普段はおとなしい犬が突然人をかんだ謎などを収録。名コンビが事件の真相を追う、もふもふ感満載の連作ミステリー第2弾。 (PHP研究所 1034円)

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