米国で高齢者が痩せ始める…史上最大のダイエット実験がスタート
成人の7割強が太り過ぎのアメリカで、史上最大のダイエット実験が始まろうとしています。
7月1日、7000万人が加入する高齢者向け公的医療保険メディケアで、GLP-1肥満症薬を月50ドル(約8000円)で利用できる試験プログラムが始まりました。
ウゴービやゼップバウンドなどGLP-1薬は、脳に働きかけて食欲を抑え、満腹感を長く続かせることで食べる量を減らし、減量につなげるものです。すでにアメリカ成人の1割以上、約2800万人が減量目的でGLP-1薬を使っていて、使用経験者は約4000万人にのぼります。
しかし費用は、これまで月1000ドル(約16万円)を超えることもあり、普及の壁になっていました。それが月50ドルで使えるとなれば、高齢の利用者が一気に増える可能性があります。
これは、ただのダイエットではありません。むしろ国の未来に関わる壮大な実験と言えるかもしれません。
アメリカでは成人の4割近くはただの太り過ぎではなく、国が慢性疾患と位置付ける「肥満症」に分類されます。心臓病、糖尿病、脳卒中など多くの疾患のリスクを高める要因となり、アメリカの医療費を膨張させる原因にもなっています。特に高齢者にとって、肥満症は命に直結する問題もあります。


















