「キレイ好き」「こだわり派」…その性格は病気かもしれない

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 外出するために自宅を出た後、玄関に鍵をかけたかどうか、電気を消したかどうか不安になり、わざわざ戻って確認する。テーブルの上にいくつも置いてあるリモコンが、決まった順序通りきっちり平行に並んでいないと落ち着かない。本棚の書籍は大きさや著者名が揃って収納されていないと気がすまない。壁に掛かっている額縁が少しでも曲がっていると直してしまう。電車の吊り革は不潔な気がしてつかめない。汚れが残っているような感じがして、何度も手を洗う……。

 心配性な性格、キレイ好き、几帳面なタイプに限らず、多くの人にこの手の経験があるのではないか。ほとんどの場合、単なる性格やクセといえるが、中には「強迫性障害」という心の病気の可能性もある。「部下をうつにしない上司の教科書」などの著者で、精神科医の奥田弘美氏は言う。

「ちょっとしたことが気になって強迫観念にとりつかれ、それを打ち消すための強迫行為を繰り返して他のことが手につかなくなる。こうした強迫性障害は、自分なりの厳格なルールを持っている、責任感が強い、完璧主義者といった“できる”タイプの人に多く見られます。普段はそれほどでもないのに、ストレスを受けた時に症状がエスカレートする人もいます」

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