興奮が高まると分泌 いわゆる“ガマン汁”の正体と役割は?

公開日: 更新日:

 性的興奮が高まると、尿道口から無色透明の液体が出てくる。いわゆる「ガマン汁」や「先走り液」と呼ばれるものだ。女性も、この液体の分泌によって腟が濡れてくる。どんな役割をしているのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「男性は尿道の一番奥(前立腺の下)に一対あるカウパー腺から、女性は腟口の左右にあるバルトリン腺から分泌されます。男性の尿道は尿が通るので、通常は弱酸性の状態にあります。精子は酸性に弱いため、カウパー腺液は射精までの間に尿道をアルカリ性の状態に変えるのです。それに、性交時のペニスと腟の粘膜同士の摩擦を減らす潤滑液でもあります」

 しかし、このような分泌物を作って出す“腺構造”は、分泌物を一時的にためておく場所があるため、細菌や性感染症の病原体が入り込んで炎症が起こりやすい。特に、女性器(小陰唇の中)は外部と接する穴が、腟、尿道、バルトリン腺が2つ、スキーン腺が2つと、6カ所もある。そのため、それぞれの穴において感染が起こりやすいのだ。

 ちなみに女性のスキーン腺は尿道口付近に一対あり、男性の前立腺に相当する。前立腺から分泌される前立腺液は精液の一部となり、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割がある。スキーン腺も前立腺液の成分に似た液体を分泌するが、バルトリン腺液より量は少ないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情