著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

「今は休んで、後でやったら」夫の一言に妻の心は折れた

公開日: 更新日:

 若い頃から専門職で働きながら、家庭では家事や育児をこなし、常に忙しかった知人女性のTさん。50歳を過ぎたあたりから更年期症状が表れ始めたそうです。幸い、子供たちは成人し、家事の負担はグッと減っていましたが、それでも、家のことは主にTさんが担っていました。

「比較的体力に自信があったのに、毎日、まるで重いペダルの自転車をこいでいるようで、しんどく、つらい日々でした」(Tさん)

 そんなある日、夫婦2人の食事を終えた時のこと。汚れた食器があふれるシンクを見て気が遠くなり、疲れたとため息をつくと、夫から「今は休んで、後でやったら」。その一言に心が折れたとTさんは言います。

「今は休んで、後で“私が”するんだ。“俺がやるよ”じゃないのね。私がやるしかないのね……と。体調の悪さと重なり追い詰められた気持ち。後でやればという言葉が、とても冷たく感じたんです」(Tさん)

 家事や子育てに対し、夫は他人事の感覚でいると、更年期で体調を崩して改めて気づいたTさん。いずれ自分たち夫婦も年を取り、2人きりの生活になる。その時は対等に支え合える夫婦でありたいと、Tさんは夫と家事の分担や今後について話し合ったそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝