メディアの印象操作…早実・清宮の練習試合「100号」報道

公開日: 更新日:

 政府は、かつて国会で3度廃案になった共謀罪法案を「テロ等準備罪」に名称を変えてゴリ押ししようとしている。理事長が安倍首相の「腹心の友」である加計学園獣医学部の認可・新設問題。その裏に、安倍総理の意向があったと暴露した前川喜平前文部科学事務次官を、何とか悪者に仕立て上げたい政府の詭弁。安倍首相に近いといわれる元TBSワシントン支局長のレイプ問題が闇に葬られた件も、被害者の女性が顔をさらしてもみ消し疑惑を訴えているのに捜査機関は知らんぷり。

 どれもマスコミの“援護射撃”が必要なものばかりだ。

 前出の松野氏が言う。

「かつて大宅壮一(作家・社会評論家)が一億総白痴化と言いましたが、まさにその通り。低俗なテレビ番組ばかり見て頭を使わず、感情で動く者が増えている。例えば、清宮選手はこの夏、予選を勝ち抜いて甲子園で活躍するかどうかで真価が問われるわけで、練習試合のホームラン数など関係ない。若いスポーツ選手をヨイショしたり、政府の悪事に及び腰のテレビや新聞の報道姿勢をどう見るか。常に疑問を持つことが、スポーツでも政治においても大事なことです」

 清宮でバカ騒ぎすることが、結果として諸問題を追及してしかるべきメディアの矛先を鈍らせているとすれば、看過できないのではないか――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  5. 5

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  3. 8

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 9

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  5. 10

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督