ソフトB山川穂高いよいよ窮地…ケガ人続出でマーク集中、復調のきっかけ掴めず悪循環に

公開日: 更新日:

 ソフトバンクが連敗を6で止め、ようやく泥沼から脱出した。

 2日のロッテ戦は九回まで1-3という苦しい展開。それでもロッテの守護神・益田を攻め立て、川瀬がサヨナラとなる2点タイムリーを放ち、決着をつけた。

 喜ぶに沸く鷹ナインだが、ただ1人、長いトンネルから抜け出せないのが4番を打つ山川穂高(33)だ。もっか打率.185、5本塁打、14打点。この日も4タコ3三振と絶不調である。

 ソフトバンクは柳田、近藤、正木など主力が次々に故障し、4月29日にはリードオフマンの周東、1日には遊撃の今宮まで戦線を離脱。必然的に開幕から4番に座る山川にマークが集中している。

 開幕前に目立ったケガ人がいなかった昨季は、1番・周東、2番・今宮、3番・柳田、4番・山川、5番・近藤、6番・栗原という打順だった。強打者、巧打者が脇を固め、4番へのマークが分散。特に前後の柳田と近藤の存在が大きかった。

 パ球団のスコアラーが言う。

「小久保監督が昨季開幕の形を『ベスト』と考えているのは間違いないでしょう。5、6番に一発もある近藤と栗原がいるので、うかつに山川を歩かせることもできない。それが現在の5番はベテランの中村。巧打者ではあるが、近年は単打が多く『怖い打者』ではない。こうなると山川は外角中心で四球OKの配球になる。まともにストライクゾーンに投げてこないので、山川も復調のきっかけが掴めない。たまに失投を本塁打にすることはあれど、基本、山川への攻め方はどの球団も変わらない。いよいよもって悪循環です」(パ球団スコアラー)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情