綱とり黄信号…稽古総見で精彩欠いた大関・大の里に足りない「プロの土台」

公開日: 更新日:

 先場所Vの勢いはどこへやら、だ。

 2日に行われた大相撲の稽古総見。国技館で一般にも無料公開され、5500人ものファンが詰めかけた。

 注目は3月場所を制し、11日初日の5月場所で綱とりに挑む大関の大の里(24)。しかし、16番取って6勝10敗と精彩を欠いた。

 若手親方は「稽古総見で本気を出さない力士は少なくないし、これだけで本場所を占うことは難しいが……」と、こう続ける。

「そうした事情を加味しても、大の里は動きが悪かった。立ち合いではほとんど踏み込めず、力強さもない。しっかり腰を落として寄り切る相撲もなかった。横綱豊昇龍と取った時は、土俵際に追い詰めながら簡単に横に回り込まれ、逆転を許した。豊昇龍とは9番取って1勝8敗。本人が『上半身と下半身がバラバラだった』と話していたように、明らかに先場所までの大の里ではなかった。過去の横綱の多くは、昇進直前の稽古からして相手を圧倒していた。そうしたオーラが今の大の里にはないのが気がかりです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に