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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

秋野暢子さんは5回目を報告…「食道がん」治療後の経過観察と内視鏡治療

公開日: 更新日:

 がん治療はゴールデンウイークも関係がありません。女優の秋野暢子さん(68)は自らのブログに「ゴールデンウィークは鬼退治」とのタイトルで食道がんの治療を受けていたことを報告しています。

 3年前には放射線と抗がん剤を組み合わせた化学放射線療法で食道がんを克服されていますが、今回は再発ではなく、別の病変とのこと。ステージは0か1の早期で、内視鏡による焼灼術で治療したといいます。無事に治療を終えたのは何よりでしょう。

 食道がんは長く手術が標準治療でしたが、食道と胃をリンパ節とともに大きく切除し、残った食道と胃をつなぎ合わせて代わりの食道とする大がかりな術式で肉体的な負担が重いのがネックでした。この術式だと、食道機能が不十分で、食べたものが逆流しやすく、食道がんは治っても誤嚥肺炎で命を落とすこともありました。

 この問題点から注目されているのが化学放射線療法で、これなら胃も食道も温存できます。肝心の治療成績は、国立がん研究センターでの比較試験で、ステージ1の場合、化学放射線療法は手術に劣らず、同等であることが認められました。

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