今季不振のジャンプ葛西 得意のラージヒルで巻き返しの目
メダルは無理でも順位はアップしそうだ。
冬季五輪史上最多8度目出場の葛西紀明(45)のノーマルヒル(NH=K点98メートル)は21位に終わったが、過去の五輪成績を見ると、6大会中5大会(長野はNHのみ)はノーマルヒルよりラージヒル(LH=K点125メートル)の方が成績がよい。LHの方が滞空時間が長く、距離が出るので葛西の経験と技術が生きるからだ。
15日の公式練習2回目には、日本勢トップ(全体2番目)の138メートルを飛び、3回目も133メートルでLHの出場メンバーに入った。
16日の予選は、ジャンプ1本で57人を50人に絞る。36番目に飛んだ葛西は122.5メートルで104.2ポイントの22位。小林潤志郎(37位)、陵侑(3位)の兄弟に竹内択(27位)の3人も難なく予選を通った。
17日の決勝は、ジャンプ2本の合計得点で順位が決まる。葛西は五輪個人種目で2個目のメダルを狙う。
ちなみに葛西は、銀メダルのソチ五輪決勝は、1回目139メートル、2回目133.5メートル(2本合計277.4点)のジャンプだった。