精一杯の銅 高梨沙羅が“金メダル宣言”に隠し続けた重圧

公開日: 更新日:

 現状では「最高の結果」だった。

 ノルディックスキー・ジャンプ女子(K点98メートル、ヒルサイズ109メートル)は今季ワールドカップ(W杯)7勝のM・ルンビ(23・ノルウェー)が優勝。銀メダルはドイツのアルトハウス(21)。高梨沙羅(21)は銅メダルだった。

 9日に行われた男子ノーマルヒルの時と違い、この日は強風で競技が中断することはほとんどなかったが、風がパタリとやんだり、時折強くなる追い風や横風が選手を翻弄。何度もスタートゲートの上げ下げが行われた。

 1本目、25番ゲートから助走した高梨は、103.5メートルを飛んで3位(120.3点)につけた。2位アルトハウス(123.2点)、1位ルンビ(125.4点)の順番は、今季W杯個人総合順位と同じだ。高梨とトップのルンビは5.1点差。飛距離換算で2.55メートル。逆転が不可能な差ではなかった。

 しかし、身長171センチで女子ジャンプの選手としては大柄なルンビは、男子並みのスピードと高さが武器で、今季10戦7勝の新女王。2位で折り返したアルトハウスも同2勝、2位4回と好調だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発