「老いるほど血管が強くなる健康法」 南和友著

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 私たちの健康は血管力に左右されている――。ドイツ・ボッフム大学永代教授で、北関東循環器病院院長の著者は言う。脳や心臓といった臓器や筋肉は、血液中に含まれる酸素や栄養素によって活性化し、機能する。人間の生命力は血液を運ぶ血管の力によって引き出されているのだ。

 では、血管を強くするにはどうすればいいのか。本書では、①「運動」②「感動」③「食事」の3つが効果的だと紹介されている。

①「運動」は、適度に体を動かすことによって拍出量(心臓が拍出する血液の量)が増えるので、心臓も血管も鍛えられる。また、マッサージやストレッチといった外からの刺激でも血流が改善され、血管が若返るという。

②「感動」は、自律神経を鍛えて閾値(いきち)を高めることができる。交感神経は血管の収縮、副交感神経は血管の拡張をコントロールしている。この自律神経を鍛えれば、拍動流(血液の流れ)が保たれるので、動脈硬化の予防になるという。

③「食事」は、低血糖、低塩分、HDLコレステロールを増やすような食事法を意識すると、血管壁を傷つけずに済む。外食を控え、加工食品を減らすのがその第一歩になる。(アチーブメント出版 1200円+税)


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