「ハガキ職人タカギ!」風カオル著
広島に住む高校2年の高木は、「ガルウィング骨折」のラジオネームでラジオ番組への投稿に励む「ハガキ職人」。とはいっても、投稿の手段はもっぱらメールで、ハガキで出したことはない。学校では友人が1人しかいない高木だが、リスナーの間ではちょっとは名の知られた存在だ。
夏休み直前、高木は唯一、交流がある職人仲間の「湯葉の人」から東京で行われるハガキ職人のトークライブへの出演を打診される。出演にしり込みしていた高木だが、湯葉に口説かれて夏休みの家族旅行をイベントに合わせて飛び入り参加する。数日後、高木は同級生の榊さんからイベントの話を持ち出されて驚く。
第15回小学館文庫小説賞を受賞した新感覚青春小説。(小学館 500円+税)