「SHOE DOG靴にすべてを。」フィル・ナイト著 太田黒奉之訳
創造的で重要な人生を夢見ていたフィルは、24歳のとき、アスリートになれなくてもアスリートと同じ気分を味わえる方法はないかと考え、日本のランニングシューズをアメリカで売ろうと思いつく。父にこのアイデアを説明して旅費を出してもらう。お気に入りのタイガーというブランドを製造しているオニヅカの工場に行くと、重役のミヤザキ氏が案内してくれた。「ミスター・ナイト、なんという会社にお勤めですか」と聞かれてアドレナリンが体中を駆け巡ったが、陸上競技で勝ち取ったブルーリボンが頭に浮かんだ。
「わたしはオレゴン州ポートランドのブルーリボン・スポーツの代表です」
ナイキをつくった男の自伝。
(東洋経済新報社 1800円+税)