「泥棒はスプーンを数える」ローレンス・ブロック著 田口俊樹訳
ニューヨークで古本屋を営むバーニイは、スミスと名乗る客から、博物館に所蔵されているフィッツジェラルドの生原稿を盗み出してほしいと頼まれる。スミスはバーニイのもうひとつの仕事が泥棒だと知っていた。原稿は発表前の仮タイトルがつけられているため、博物館はその価値に気づいていないらしい。
2週間後、依頼された仕事を終えたバーニイは、客として目の前に現れたとびっきりの美人、ジャニーンと夢のような一夜を過ごす。翌朝、殺人事件の捜査を担当する顔見知りの刑事、レイがバーニイを訪ねてきた。バーニイはレイに頼まれ、泥棒の視点から現場を検証することに。
「泥棒探偵バーニイ・ローデンバー」シリーズ最終巻。
(集英社 1100円+税)