「フェルメールの憂鬱」望月諒子著

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 ベルギーの小さな村の古い教会の壁にかかっていた古ぼけた絵画が何者かに持ち去られる。8年前、教会に赴任した牧師のトマスは、前任者から、その絵が実はブリューゲルの真作だと教えられていた。しかし、そのことを知るのは自分と前任者しかいない。

 トマスは密かに絵を取り戻そうと、かつての泥棒仲間のイアンに助けを求める。数日後、ロシアの貴族の末裔の屋敷からフェルメールの真作が発見されたというニュースが世界を駆け巡る。銀座の画廊の店主・日野が、そのフェルメールの絵の売却を委託されたという噂を聞きつけ、宗教法人隆明会が設立した美術館に出入りする画商の中地が訪ねてくる。

 名画を巡るだまし合いを描く長編エンタメ。(光文社 1500円+税)


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