「身のある話と、歯に詰まるワタシ」尾崎世界観著
音楽から文学までマルチな活躍をする著者が、今最も気になる表現者に話を聞く対談集。
アイドルグループNEWSの加藤シゲアキが「(自分がメンバーの)足を引っ張っていることを自覚していたし、自分さえいなければこの人たちはもっと輝けるんじゃないかという劣等感がずっとありました」と打ち明ければ、著者は「今の時代、多くのバンドがピークを越えると飽きられて、新しいバンドに抜かれていきます。でも、それをしょうがないことだと納得はできないですよね」と自分の立ち位置と思いを伝える。
その他、講談師の6代目神田伯山(対談時は松之丞)や、詩人・小説家の最果タヒなど。ジャンルを超えた7人とお互いのこと、そして自分のことを本音で語り合う。
(朝日新聞出版 1400円+税)