田原俊彦 感謝イベントでファンが将棋倒し

公開日: 更新日:

<1982年3月>

 3月31日、東京・豊島園で「田原俊彦ファミリー感謝デー!君とTOSHI・ま・園…という感じ!」と題してイベントが開催され、400人の徹夜組を含めた約4万人が詰め掛けた。

 観客はまず田原(当時21)のLPジャケットについた無料招待券で豊島園に入場した。乗り物に乗るのと引き換えに抽選券が渡されて、当選者がコンサートや握手会、サインプレゼントなどに参加できる複雑なものだった。当選者合計は1万7000人で抽選券にはハズレも。目玉のコンサート参加は運良く赤色の抽選券を引き当てたわずか2000人だが、LP付属の招待券にはこのことが明記されておらず、ファンの多くは全員コンサートに入場できると誤解していた。

 当日は春の嵐が吹き荒れるあいにくの天候。明け方から降り続く横なぐりの雨に主催者は一時、コンサートの中止も検討したが、かえって混乱を招くとしてイベント開催を強行した。

 昼ごろには雨も小降りになり、当選者はコンサート会場に入場。だが、収まらないのが、豊島園まで来てハズレ券を引いたファン。低い横断幕とロープをくぐって野外ステージに侵入する者が相次いだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因