酒と女の日々を悔恨「俺は仕事よりも夜の遊び。“子分”の親からの苦情は結構堪えたよ」
前身となる阪急軍から数え、今年で球団創設90周年を迎えた阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)。当時のパを代表する名手を幾人も輩出する中、ひときわ異彩を放っていたのが森本潔だ。球界から突如消えた反骨の打者の足跡と今を、ノンフィクションライターの中村素至氏が追った。(毎週木曜掲載)
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「森本さんはね、本質的にはシャイで無口な人。女にもモテたよ」
こう語るのは宮本幸信だ。宮本は1968年に中央大学からドラフト2位で阪急に入団した投手。75年に広島にトレードされるまで、7年間森本とチームメイトだった。
「ミヤとは仲がよかったよ。あいつの性格が好きだった」
本稿の取材の直前、筆者が間に入り、二人は約半世紀ぶりに会話を交わした。
「久しぶりで懐かしかった」と語る。「人の好き嫌いが激しい」と自他ともに認める森本にとって旧知の間柄では異例のことであるようだ。
「俺は人見知りするほうなんだよ。中日では松本幸行がそんな感じだったな」


















