「答えは市役所3階に」辻堂ゆめ著

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「答えは市役所3階に」辻堂ゆめ著

 2020年夏、高校3年で就職希望のゆりは、進路相談担当の教師の話に絶句する。第1志望のブライダル企業からの求人はゼロ、第2志望のホテルは1人限定で、すでに成績優秀な花菜が応募しており勝ち目がないというのだ。新型コロナウイルス流行の影響が求人にまで影響するとは考えてもいなかった。全国大会を目指し練習に励んでいた合唱部もコンクールの中止でそのまま引退。何もかもがうまくいかない。切羽詰まったゆりは、市役所3階に開設された「こころの相談室」で臨床心理士のあかりに思いを打ち明ける。

 ほか、婚約を破棄された会社員の真之介など、カウンセラーが、パンデミックの余波で悩みを抱える相談者たちの自身も気づいていない心の奥底に潜む思いや秘密に迫るヒューマンミステリー集。 (光文社 968円)


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