著者のコラム一覧
酒向正春ねりま健育会病院院長

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

「医者の不養生」を経験して「専門医」について考えた

公開日: 更新日:

 昨年末に右目が充血して真っ赤になり、目やにが出てきました。目じりがかゆくて、強くこすったために感染症を起こしたようです。眼科を受診すると、「膿痂疹」という病名で、いわゆる「とびひ」と診断されました。

 ブドウ球菌が原因菌の感染症のため、抗菌点眼薬とステロイド点眼薬で治療します。1週間ほどで目の充血とまぶたの化膿が軽快しました。そこで、安心していると、右下まぶたの皮膚に5ミリほどの発疹が1カ所できて、かゆくなりました。「普通の湿疹だろう」と思い、抗菌ステロイド軟膏をつけて数日で治癒するものと思っていたら、1週間たっても治りません。なんと、眼球が再び真っ赤に充血して、軽く痛みを感じるではありませんか。さらに、目やにも出てきて、起床時にまぶたがくっついて目が開かない経験を初めて味わいました。

 さすがに「これはおかしい」と思い、眼科を再受診すると、なんと「ヘルペス角膜炎」と言われました。右下まぶた皮膚の5ミリほどの発疹は単純ヘルペスの始まりだったのです。気づきませんでした。

 帯状疱疹でも、初めはかゆみのある水疱を伴わないひとつの発疹から始まることもあるので、うかつでした。角膜炎は増悪すると失明する病態です。なんと角膜に潰瘍ができていたとは。細菌感染からウイルス感染が連続するほどに免疫力が低下していたことに、我ながら驚かされました。加齢の影響もあるのでしょう。

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