著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

夜盲症(3)「暗所視支援眼鏡」は自治体の助成が受けられる場合も

公開日: 更新日:

 生まれつき(先天性)の夜盲症には、「進行性」と「非進行性(停止性)」があります。前回紹介した進行性と違い、非進行性は症状が進行することはありません。

 患者さんの多くは、「暗い場所で物がかなり見えにくい」ことを早い時期に自覚します。現代の医学では夜に見えにくくなる状態を治療する方法はまだありません。対症治療器具として、暗い場所での見えにくさを解消するために開発された「暗所視支援眼鏡」という眼鏡型の機器があります。

 通常の眼鏡と同じように使います。フレームには小型の低照度高感度カメラが内蔵されており、それが暗闇の中の像を捉え、光を増幅し鮮明な画像としてディスプレー(眼鏡のレンズ部分)に投影します。

 夜盲症の人が暗所視支援眼鏡をかけると、暗い場所でも色や物が認識でき、身動きが取れるようになります。ただ、ゴーグルのように目の周りを覆うデザインとなっているため、通常の眼鏡よりも大きさと重さがあります。

 価格は40万円程度と高額です。自治体によっては助成が受けられる場合もありますので、気になる方は一度お近くの眼科で相談なさってください。

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