著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学 家政学部准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【麻辣】唾液や消化液を分泌して食欲アップ! 昼間に食べたい

公開日: 更新日:

 麻辣(マーラー)は、中国・四川料理を代表する味付けで、「麻(マー)」は舌がしびれる感覚、「辣(ラー)」は唐辛子の辛さを意味しています。花椒(ホアジャオ)によるしびれと唐辛子の刺激的な辛さが組み合わさった独特の味わいが特徴で、近年は火鍋や麺類などを中心に日本でも人気が高まっています。

 麻辣の歴史は、中国・四川省の気候と深く関係しています。四川は湿度が高く蒸し暑い気候のため、古くから体を温め、食欲を高める目的で香辛料が多く使われてきたそうです。また、四川では古くから薬食同源の考え方があり、香辛料は体調を整える目的でも用いられてきました。

 唐辛子は16世紀ごろに南米から中国へ伝わり、もともと利用されていた花椒と組み合わさることで現在の麻辣の味が形成されたといわれている食材。香辛料の強い刺激は食材の保存性を高める効果もあり、地域の生活に根付いた食文化として発展したのですね。

 さて、そんな麻辣の健康効果として注目されるのは、香辛料に含まれる機能性成分です。花椒に含まれるサンショオールは唾液や消化液の分泌を促し、食欲を高める作用が報告されています。また唐辛子に含まれるカプサイシンには、体温を上昇させ、エネルギー消費を高める働きがあり、血流促進や発汗作用も期待されている成分です。

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