【木挽町のあだ討ち】血まみれ果し合いの真相に迫る
2月27日(金)全国公開/配給:東映
昨年公開された映画のヒット作は興行収入200億円を記録した「国宝」。現代の歌舞伎の世界を舞台にしている。
一方、この「木挽町のあだ討ち」は江戸時代後期が舞台。歌舞伎小屋の人間模様から仇討ちのミステリーを解く手法だ。筆者は時代劇が好きなので、こちらのほうが味わい深い。というか、しっくりくる。
文化7(1810)年1月、江戸・木挽町。芝居小屋の森田座では「仮名手本忠臣蔵」の千穐楽を迎えていた。 その夜、舞台がはねた直後、小屋のすぐ近くで仇討ちが起きた。芝居の客たちが見守る中、美濃遠山藩士の伊納菊之助(長尾謙杜)が、父を殺害した男・作兵衛(北村一輝)を見事討ちとり、首級をあげた。このことは「木挽町の仇討ち」として語り草となった。
1年半後、同じ遠山藩で菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎(柄本佑)が森田座を訪れる。この仇討ちには腑に落ちぬ点があり、謎を解明したいのだという。 心優しい菊之助が大男の作兵衛をどうやって討ち果たしたのか。菊之助はなぜ森田座に身を寄せたのか。加瀬は木戸芸者の一八(瀬戸康史)や立師の相良与三郎(滝藤賢一)、元・ 女形の衣装方、芳澤ほたる(高橋和也)らに事情を聴く。このほか小道具方の久蔵(正名僕蔵)やその妻・お与根(イモトアヤコ) などにあたり、上方に出張中の戯作者・篠田金治(渡辺謙)の帰りを待つ。
話を聞けば聞くほど、腑に落ちない。何か隠されている気がする。やがて金治が帰還し、ついに事件の日に起きた驚くべき真相が明かされる。そこには芝居町らしい仕かけと粋な人情が秘められていた……。


















