フジ系「ラムネモンキー」は50男たちの“人生再編集”の物語
3人の俳優による“トリプル主演”は珍しい。「ラムネモンキー」(フジテレビ系)である。
中学時代の仲間3人が、あるきっかけで再会する。吉井雄太(反町隆史)は商社マン。藤巻肇(大森南朋)は映画監督。そして菊原紀介(津田健次郎)は理容師だ。
1988年、中学2年生だった彼らは「映画研究部」をつくった。顧問の先生である「マチルダ」こと宮下未散(木竜麻生)は、のちに消息不明となる。2025年、3人は工事現場で発見された人骨遺体がマチルダではないかと推理し、失踪の謎を追い始めた……。
令和の中年男たちと中学時代の彼ら自身が交錯する。しかし、これは単純な「80年代モノ」ではない。当時のマチルダの実像を探し求める過程で、「過去の自分」と「現在の自分」の両方を発見していくドラマなのだ。
雄太は会社から贈賄問題の責任を負わされ、肇は映画の企画が通らず、紀介は認知症の母親を抱えて身動きがとれない。そんな彼らの心の中でマチルダの言葉が蘇る。
たとえば雄太には、「ばかにされても、恥をかいても、傷ついて泥だらけになっても、平気な顔して前を向いて生きる。そういう人がカッコいいんじゃない?」と語っていたマチルダ。現状の自分に鬱屈していた3人が回を重ねるごとに変わっていく。脚本の古沢良太が描くのは、50代男たちの“人生再編集”の物語だ。



















