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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「マイル修行僧」がはびこる離島への“ピストン旅”にどれだけの品位があるというのか?

公開日: 更新日:

「よっしゃ、これで解脱だ!」

 沖縄の離島空港で独りガッツポーズするオヤジたち。周囲の視線を一切感じておらず、そこには狂気じみた達成感だけが漂う。

 彼らは旅を楽しむ「観光客」などではない。航空会社の永久ステータスという称号を追い求める「マイル修行僧」なのである。

 目的は、一度達成すれば一生ラウンジが無料となり、優先搭乗ができる「上級会員」の資格。「今、数十万円を投資すれば一生の特権が買える」という浅ましい合理性に取りつかれた人たちだ。

 なぜ不便な離島をシャトルバスのように往復するのか。そこには安価な路線を狙い撃ちにする、独自の「歪んだ費用対効果」の計算式がある。

 航空会社の判定基準には「搭乗回数」を重視する区分がある。修行僧が目をつけたのはそこだ。那覇を拠点に久米島や多良間島といった離島路線を1日に何往復もする。運賃の安い小型機に“ピストン輸送”されることで、最も安く、速く、称号へ近づけるというわけである。

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