「恋の幽霊」町屋良平著
「恋の幽霊」町屋良平著
会社員の京は、公園で渋谷の街を見下ろしながら、新年を迎える。正月を実家で過ごさないのは32年間で初めてだ。母親の連絡先をブロックした京は、たばこを吸いながら、17歳のとき、初めてのたばこを一緒に経験した友人たちを思い出す。青澄と土、そしてしき。京は3人それぞれのことが一対一の恋人と同じように好きだった。3人も同じ気持ちだったはずだ。あれは純然たる恋の感情で、あのとき4人は自分たちの恋を全部出し尽くしてしまい、空っぽになってしまったのかもしれない。あれから15年、会うことも連絡しあうこともなかった3人それぞれに、京はメッセージを送ってみる。
4人に何があったのか、人生のどん底をさまよう4人の今と、二度と戻れない過去の日々が交錯しながら進む長編青春小説。 (朝日新聞出版 1089円)


















