<3>ストリップ劇場回りは日給千円。芸能プロに3割取られ…

公開日: 更新日:

 マギーは全国のストリップ劇場を回り、行ってない所はないと言う。当時の劇場は10日間興行で、1日4回のステージの日給が1000円。紹介された芸能プロに3割取られて手取り700円、10日で7000円だった。そんな巡業生活が14年続いた。最終的にギャラは倍になったが、それでも1万4000円だ。

「14年もやってると、こういう生活が一生続くんだろうなと思えてくるんですよ。その間、一番悲しい出来事は、業界内で『日本で最も汚い小屋』と言われていた茨城県日立市の劇場に行った時のこと。僕以外にもう1人芸人が出るというんで、誰かと思ったら、マギー信沢師匠だったの。マジシャン同士がかち合うなんてめったにないことなんだけど、よりによって師匠とはね。自分の師匠にだけはああいう汚い小屋に出て欲しくなかった。僕はものすごく気まずかったのに、師匠はなんとも感じてないみたいで、ラーメン食べに行こうと誘うんです。ラーメン屋でうまそうにビール飲んでる姿がまた悲しくてねえ。そういうつらい思いをたくさんしてるんですよ」

 悲しい思い出話をマギーは淡々と語る。 (つづく)

(聞き手・吉川潮

▽本名・野澤司郎。1946(昭和21)年3月17日生まれ。茨城県下館町(現・筑西市)出身。17歳で上京。20歳からプロのマジシャンとして活動開始。現在はマギー一門の領袖として多くの弟子を抱える。日本奇術協会相談役。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  3. 3

    「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた

  4. 4

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  5. 5

    あのちゃん騒動の“最大の誤算”とは…番組終了より深刻な“サイレントサポーター”の離反

  1. 6

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  2. 7

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  3. 8

    「佐々木朗希を殺す気なのか」 ロッテが頭を抱えた泥沼交渉劇の舞台裏

  4. 9

    案の定ナフサは不足…それでも楽観論ふりまく赤沢経産相がついに「報道介入」の異常事態

  5. 10

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安