映画「薬の神じゃない!」が活写する中国医薬事情の暗部
■「最大の困難は自分の心の中に」
映画は社会派エンタメとして脚色されているが、医薬品業界の暗部をしっかりと照射している。結果的に国家や司法に立ち向かい、風穴を開けていく主人公と同様、映画スタッフたちはどうやって、公開にこぎつけたのか。ニン・ハオ監督(43)に質問すると、以下のようなメッセージが日刊ゲンダイに送られてきた。
「第4世代と呼ばれる現代中国の監督たちは皆このような映画を撮っていました。そして真剣に取り組めば、どんな困難があっても最後には必ずいい結果があると信じた。私たちも同じです。ただ最大の困難は何だったかというと、自分の心の中にあったと思います。映画を志した初心を思い出しながら、臨みました」
16日から東京・新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。