「グルメ外道」マキタスポーツ著

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「グルメ外道」マキタスポーツ著

「メシ」という行為は“自分が主役”だから、話題の行列店やグルメ情報、識者による評価など関係ない。ただ自分が「うまい」と思うかどうかだと説くマルチタレントが、独自に磨いてきた食技法をつづる面白エッセー。

 巷で話題になった、10分ぐらいかけてふやかした方がおいしくなるという「10分どん兵衛」が生まれた悲しい背景にはじまり、母親が握った固くて大きなおにぎりがルーツとなった「喉に食物を詰まらせながら食べる」=「窒食」(著者造語)の楽しみ、その可能性を最大限に引き出すべく取り組んだ納得の納豆チャーハンまでの試行錯誤など。

 ニラレバ炒めやぶり大根の「汁」をとっておき、翌日以降に再利用する「汁の再生」など自らの食癖も公開しながら、巧妙な筆致で己の舌と食との交歓を描く。 (新潮社 1056円)

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