大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
いろんな意味で話題の「かくかくしかじか」
【燃えよ!イケメンファイル】
先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット作でおなじみの漫画家東村アキコの自伝的エッセイ漫画を原作に、彼女の半生と美術予備校の教師との師弟関係を描いた感動の物語です。
ところが、公開前に、W主演のひとり永野芽郁の不倫騒動がたたり、宣伝もままならず。どうなることやらと心配していましたが、公開3週目の観客動員数は44万2,000人、興行収入5億8,200万円とまずまず。ですが、内容が良かっただけに、スキャンダルさえなければ10億円超えは余裕だったかもしれません。
それでも、散々たる結果にならなかったのは、ひとえにW主演のもうひとり、大泉洋のチカラが過分に大きいかと思われます。
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圧倒的な存在感を見せた大泉洋
大泉洋が演じる日高教師の存在感は圧倒的でした。竹刀を振り回し、怒鳴り散らすスパルタ指導の教師はただ怖いだけでなく、教え子に対する深い愛情と絵を描くことへ純粋なまでの情熱も伝わってきます。
大泉洋ってこんなに演技が巧かったのか、と改めて認識しました。ただの賑やかし担当と思ったら大間違いです。
普段、バラエティ番組やMCをつとめる「SONGS」(NHK)などでみせるコミカルなイメージとは違う、新たな面を見たという感じでした。
大泉のいるところ笑いあり。生まれ持った才能か
その1週間後、東京・世田谷パブリックシアターで公演していた「昭和から騒ぎ」を観劇。今度は生・大泉洋を拝見してきました。この舞台は、三谷幸喜がシェイクスピアの「から騒ぎ」を翻訳・演出を手掛けたもので、舞台を日本の昭和にした“三谷版ラブコメ”です。
ほかの出演者はというと、宮沢りえ、竜生涼、松本穂香、松島庄次、峯村リエ、高橋克実、山崎一といった布陣。正直いうと、生・竜生涼をお目当てに行ったわけですが、その竜生を凌駕する存在感を見せつけたのは、大泉洋なのでした。
大泉の役柄は、旅芸人一座「荒事座」の看板役者、紅沢木偶太郎(べにさわ・でくたろう)で、宮沢りえ演じるびわことの丁々発止のやりとりは見ものでした。気の強い女性に責められ、あたふたする男をやらせたら、大泉洋の右に出るものはありません。絶妙なコメディセンスでおかしみを醸します。
大泉のいるところ笑いあり。それはもうもって生まれたものなのかもしれません。カーテンコールではマイクパフォーマンスも担当し、観客を喜ばせています。そういうサービス精神が旺盛なところも、大泉の魅力です。
で、驚いたのは、生・大泉洋が意外にも(!?)イケメンだったこと。テレビでは、面白の要素が強過ぎるあまり、気が付かなかったのかもしれませんが、身長も178㎝と高く、天パーはご愛敬として、なかなか舞台映えするイケメンなのでした。東京公演は終了しましたが、
面白に勝るイケメンなし
大泉がよくモノマネをする同じ事務所の先輩、福山雅治のような正真正銘、正統派イケメンのせいで、大泉のイケメンぶりに気づかないとしたら、なんともお気の毒なことです。
が、しかし、真のモテ男は実は福山よりも大泉のような人だったりもするのです。“面白に勝るイケメンなし”。そういう意味で大泉のライバルはというと、阿部サダヲやムロツヨシあたりなのかもしれません。
もちろん、TEAM NACS(森崎博之・安田顕・戸次重幸・音尾琢真)の面々も。彼らの大学時代と今の写真を比べると一目瞭然。30年の時を経て、みんなイケメンになっていますから。イケメン道はかくも奥深きものなのです。
(ボルドー太田/イケメンソムリエ)