著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親の施設入所を決める前にチェックしたい「面会制限」事情

公開日: 更新日:

 世界中をパニックに陥れた新型コロナウイルス感染症は人々の生活を一変させた。日本でもソーシャルディスタンスやリモートといった言葉が飛び交い、マスク不足や医療崩壊、飲食店の休業が長く続き、不安な日々を過ごしていたことは記憶に新しい。

 光明が見えたのは2023年5月、WHOが公衆衛生上の緊急事態を解除した頃だ。日本もこのウイルスを2類相当から5類(感染症)へと評価し直し、今では満員電車の復活や訪日外国人が急増。日常が戻ってきたように思えるが、簡単に手綱を緩めるわけにいかない現場がある。

 そのひとつが介護施設だ。入所者はいずれも高齢で重症化リスクが高い。ひとりでも感染症にかかれば施設全体に広がる恐れがある。日頃接する職員の健康チェックはもちろん、家族の面会にもさまざまな制限が設けられている。

 筆者の親が入所している施設を例にすると、コロナ禍では対面がかなわずオンラインのみ、予約制で月に2回まで、1回10分という制約付き。解除後にようやく対面が可能になっても、面会できるのは1回につき2人まで。検温のうえ不織布マスク必須という形で、ビニール製カーテン越しでしか認められなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気