著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

マツコ、オードリー若林、安住紳一郎…人気者の「お休み」が相次いでもテレビは困らない?

公開日: 更新日:

視聴者は松本人志、中居正広の不在も慣れた

 思い起こせば、この光景は何度も見てきた。島田紳助が電撃引退した時もそう。当時、紳助は番組をいくつも抱える絶対的な存在だったが、その穴は埋まっていった。番組は形を変えて続き、紳助の席には別のタレントが座り、視聴者もいつの間にか慣れてしまった。

 最近も同じことがあった。ダウンタウン松本人志、中居正広がテレビから消えた時も、さすがに影響は大きいのではないかと思われた。

 松ちゃん、中居くんのいないテレビなんて……のはずがテレビは相変わらず普通に回り続けている。結局のところ、唯一無二の存在に見えていたタレントでも代わりはいくらでもいる……。そして視聴者もまた意外なほど順応が早い。最初こそ「いなくなると困る」と騒がれるが、少し時間が経てば、「まあ、こんなものか」となる。

 そして芸能人が休まず働いてきた理由もなんとなく見えてくる。もし休んだら自分が唯一無二ではないことがあっさりバレてしまう。代わりは案外すぐ見つかる。

 テレビは時にそんな身も蓋もない現実をさらりと証明してしまう。もちろんそれは芸能人に限った話ではない。会社でも組織でも誰かが抜ければ最初は騒ぎになるが、やがて別の誰かがその席に座り、何事もなかったように回り始める。

 世の中とは、案外そういうものらしい。

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