「体の居場所をつくる」伊藤亜紗著 生きるための“究極の工夫”とは?

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「体の居場所をつくる」伊藤亜紗著

 自分の体にとって居心地がよいとか悪いとかいう感覚は、曖昧な感覚でとらえどころがない。 

 naoさんは、自分の体を「噛み合わない他者」だと感じていた。高校生の頃からダイエットをして、カロリー計算した食事を「頭で食べる」生活で、彼女にとって体は支配し、管理できるものだった。だが30代前半の頃、ブレーカーがガコンと落ちるようにだるさを感じるようになる。体がnaoさんの支配をふりほどき、逆襲が始まった。「疲れた」という体の声が彼女には聞こえなかったのだ。「お腹がすいた」とか「おいしい」の感覚を取り戻さなくてはいけない。

 ほかにマイノリティーの人などが生きるための究極の工夫を紹介する。 (朝日出版社 2090円) 

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