三浦璃来&木原龍一は「りくりゅう2世」を育成できるのか 最大の壁は「自分たち」の特殊すぎる成功例
志を果たせるか。
28日、フィギュアスケート・ペアでミラノ・コルティナ五輪金メダルの三浦璃来(24)、木原龍一(33)コンビが引退会見を開いた。2人は今後はプロに転向し、数年後に指導者への転身を目指すという。
かねて「日本をペア大国に」と口にしてきた三浦は、「将来的に自分たちの生徒だけで表彰台を埋めたい気持ちは強い」と意気込んだが、「りくりゅう2世」育成の最大の壁になりそうなのが、「りくりゅう」自身だ。
2人はこれまで、生活のすべてを金メダルのために捧げた。2019年にペアを結成直後、指導を受けるためカナダへ引っ越し。ひとつ屋根の下でほぼ1年間の共同生活を送り、オフの日も常に一緒。顔を合わせない日はほとんどなく、時にはケンカもしたという。三浦が「ケンカしたときに間に入ってくれたコーチがたくさんいた」と話したように、周囲のサポートもありつつ、約7年間にわたる濃密な関係が頂点へと導いた。
会見などの2人の掛け合いは阿吽の呼吸。三浦は信頼関係の秘訣について、「9歳差なんですけど、お互い思ったことは隠さずにきちんと言う。信頼してくれているからこそ自分も信頼できる。そういう繰り返しがあったのかなと思う。氷上ではピッタリだけど、性格は真反対。だからこそ一緒にいて楽しい。そういう積み重ねも信頼関係に表れていたのかなと思います」と話せば、木原も「行動が伴っていないとお互いを信頼することはできなかったと思う。近くで努力する姿をお互い見てきたので、それが信頼につながったと思う」と言った。ここまで心技体全てで完成されたペアはまれだろう。
ただでさえペア競技は日本国内に指導者が不在。環境面の課題は山積みだ。「りくりゅう2世」を育てるには、2人に匹敵するレベルの濃密な関係性を築く必要があるだろう。そのハードルはとてつもなく高い。


















