早期乳がんで「どうしても切りたくない」人の選択肢…BNCT=ホウ素中性子捕捉療法
早期乳がんで治療の軸となるのが手術だ。乳房全摘術と乳房温存術(部分切除)があるが、いずれも「切る」ことは変わりない。「どうしても切りたくない」という人の選択肢としては「切らない治療」もある。そこに加わりつつあるのが、新たな放射線治療として注目を集める「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だ。乳がんへのBNCTを2024年12月から自由診療として開始した江戸川病院BNCT室・植松正裕室長に話を聞いた。
早期乳がんの「切らない治療」には、いくつかの方法がある(※囲み参照)。
このうち唯一保険適用となっているのが、ラジオ波焼灼療法(RFA)だ。臨床試験では「乳房温存術と同等の根治性」と「高い整容性の保持」が確認され、23年に保険適用に至った。
ラジオ波焼灼療法の対象は「がんの直径1.5センチ以下の早期乳がん」。乳がんにはおたまじゃくしのような形をしているものもあり、“胴体”は1.5センチ以下でも、“尻尾”まで含めると1.5センチ超というケースは珍しくない。そうするとラジオ波焼灼療法は適応外となる。「肌感覚として該当するのは早期乳がんの1割前後」と話す医師もいる。


















