紫波町図書館(岩手県)地域の産業や企業と連携、情報を求める人とつなぐ
盛岡と花巻の中間に位置する紫波町は、北上平野の北部にあり、柑橘類と乳製品以外は何でもつくっている「農業のまち」。近江商人がもたらした南部杜氏発祥の地でもあり、町内に4つの酒蔵やワイナリーなどのある「酒のまち」でもある。
紫波町図書館は単に本の貸し出しをしたり、利用者が本を読んだりするための場所ではない。地域の産業、団体、企業などと連携し、情報を求める人とつなぐ場でもある。2012年、いまの場所に開館した。
外観の写真はオガールプラザ中央棟のもの。図書館は併設の情報交流館とともに、マンサード型という牛や馬を飼う厩舎をイメージした屋根が特徴の建物の真ん中部分になる。両脇は産直マルシェや医療機関など民間のテナントだ。
「例えば、いまの時期は、産直マルシェの山菜売り場に、図書館には山菜のこんなレシピ本がありますよというポップを作って置きます。すると、興味はあるけど、作り方が分からないという人はマルシェで山菜を買ってから、図書館でレシピ本を借りたり。逆に図書館でレシピ本を見て、マルシェで山菜を買う人もいるかもしれません。情報交流館には音楽スタジオもあり、図書館で楽譜を借りてギターの練習に励む人もいます。そんなふうに図書館が他の施設と連携して、相乗効果があるような、人々の暮らしにちょっと影響を与えるような機能もあります」(館長の天野咲耶さん)

















