芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃
小説家の吉本ばなな(61)がクリエーター用プラットフォーム「note」で有料公開したエッセーが、大きな注目を集めた。母親に支配され続け、生活が立ちゆかなくなった姉との生活が赤裸々に記されている。
自身が虐待されていた過去や、ゴミ屋敷で暮らす姉の現状など衝撃的な事実が明かされていたが、それ以上に反応が目立ったのは金銭事情についてだ。
購入した読者からは《ばななクラスの作家でもそんなに金がないのか》 《大御所作家像からかけ離れている》《50歳越えると依頼が減ると聞くよね》《書籍じゃなく有料noteで稼ごうとするなんて》などの声が上がっていた。
自身も約20年ほど小説や脚本を手がけ、業界をよく知る人物(51歳)によると「こういった例は珍しくない」という。
■芥川賞作家でも貧困を訴える
「作家は老後も悠々自適だと思われがちですが、中年期以降も継続的に収入を得られる人はごくわずかです。メディアも紙媒体からウェブ、動画へと変化する過渡期にあり、ただでさえ大きな実績や世間的な知名度がないと食べていくのは難しい。
さらにクライアントや編集者も若い世代になり、はやりの作家も入れ替わっていく。そのため、かつてはヒットを飛ばした吉本さんのような方でも、依頼につながりにくい側面もあるでしょう」
実際に今回の吉本ばななのエッセーを受けて、芥川賞作家の柳美里(57)は「本を出版しても、海外版も含めて、どんどん、容赦なく、絶版になります。印税のみで生活できる小説家は数えるほどしかいません。わたしでも、時々、家の電気が止められる、電話が止められる、カードが止められるという困窮状態に陥っています」とXに投稿。
2022年には、90年代から00年代にサブカル界隈で人気を誇った漫画家の南Q太(57)も「気がついたらお金がなくなっていて、今回人生で初めて原稿料の前借りをしました」とポストしている。
専門性を身につけてニッチな領域で細く長く生き残る人もいるが、ドロップアウトする作家も少なくないのだという。


















