江戸落とし噺の元祖・三笑亭可楽を主人公にした長編時代小説 「ぴりりと可楽!」吉森大祐著

公開日: 更新日:

「ぴりりと可楽!」吉森大祐著

 寛政10(1798)年初夏、修業中の櫛職人・又五郎は、弟分の小鉄から上方の噺家が神田で洒落噺の興行を打つと聞き、居ても立ってもいられない。又五郎も洒落噺に夢中なのだが、江戸府中では公儀によってハナシの興行は禁じられ、江戸のハナシは師匠に月謝を払って習う道楽になっていた。だから又五郎の師匠で大工の棟梁・中村英祝も、料亭を借りて内輪の「噺の会」を催すのがやっとだ。しかし、大坂では芸人らが脈々と興行を続けているという。

 大坂の芸人に好き勝手をやらせるわけにはいかないと、彼らよりも先に又五郎は「寄席」とやらを催すことに。しかし、又五郎らの芸はまったく受けず、興行は早々に打ち切りになってしまう。

 江戸落とし噺の元祖・三笑亭可楽を主人公にした長編時代小説。 (講談社 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    愛子さまが8月に伊勢神宮「式年遷宮」視察へ 将来は「祭主」を継ぐ可能性も

  2. 2

    阿部慎之助氏の巨人監督復帰が絶望的なワケ…親会社が断固として許さない暴力行為の重み

  3. 3

    バレーボールとビーチバレーで五輪4度出場 高橋有紀子さんは横浜で寿司屋の女将になっていた

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    巨人橋上監督代行は本当に「今季限り」でいいのか…他球団から“引き抜き”に要注意

  2. 7

    これぞ維新クオリティー!「副首都法」成立直後に「同日選強行」断言…吉村代表が重ねた約束反故とデタラメ

  3. 8

    検察組織は落ちるところまで落ちた 東大法卒の「特捜部エース」が“ヒモ”とは…世の中真っ暗闇

  4. 9

    不倫疑惑報道の三山凌輝 要注意人物でも“不適切密会”に持ち込めてしまう「人たらし」の極意に迫る

  5. 10

    「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職