江戸落とし噺の元祖・三笑亭可楽を主人公にした長編時代小説 「ぴりりと可楽!」吉森大祐著

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「ぴりりと可楽!」吉森大祐著

 寛政10(1798)年初夏、修業中の櫛職人・又五郎は、弟分の小鉄から上方の噺家が神田で洒落噺の興行を打つと聞き、居ても立ってもいられない。又五郎も洒落噺に夢中なのだが、江戸府中では公儀によってハナシの興行は禁じられ、江戸のハナシは師匠に月謝を払って習う道楽になっていた。だから又五郎の師匠で大工の棟梁・中村英祝も、料亭を借りて内輪の「噺の会」を催すのがやっとだ。しかし、大坂では芸人らが脈々と興行を続けているという。

 大坂の芸人に好き勝手をやらせるわけにはいかないと、彼らよりも先に又五郎は「寄席」とやらを催すことに。しかし、又五郎らの芸はまったく受けず、興行は早々に打ち切りになってしまう。

 江戸落とし噺の元祖・三笑亭可楽を主人公にした長編時代小説。 (講談社 1078円)

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