大谷翔平は今季中の投手復帰どころか「二刀流消滅危機」…左膝に加え右腕の違和感を改めて露呈
「膝の状態に注意していたら、上腕二頭筋の問題も出てきた。腕はだいぶ良くなってきている。我々が慎重になっているのは、着地する左足の方だ。無意識に守ってメカニックに悪い影響が出ることを心配している。左足を着地するときのストレスを軽減できるようにしている」
日本時間30日のマリナーズ戦の試合前、ドジャースのフリードマン編成本部長が会見。本人が万全ではないと認めている大谷翔平(32)の左膝と右上腕二頭筋に関してこう言った。
大谷本人が膝と右腕の状態について口を開いたのは前日の29日。18日ぶりで会見に応じ、「(左膝が)良くなっているのは間違いない。100%なら進むけど、九十数%でも、残りの数%の違和感があるなら、まだ休むという、全体的な方針かなと思う」「二頭筋もそう。100(%)ではないけど、そこも同じで、どの程度までプッシュするかという判断になってくる」と話した。
フリードマン編成本部長は「いまはプライオボール(重いボール)を投げて腕の振りを維持している」とも話しているが本当だろうか。
投球の際、踏み出す方の左膝にとてつもなく大きな負荷がかかるのは理解できる。しかし、大谷は打者として出場するだけでなく、グラウンドを走り回っている。二盗を企図したり、全力疾走してスライディングしたりするのも、左膝にはかなりの負担がかかる。それが可能だとすれば、慎重を期すべきはむしろ右腕ではないか。
上腕二頭筋は肘と密接な関係がある。「肘を痛めると、上腕二頭筋もダメージを受ける」と、複数のプロ野球OBが話しているからだ。
大谷はすでに2度、右肘靱帯の修復手術を受けている。手術明け3年目になる今季は、開幕から160キロ超の速球を投げまくった。投げるときに体が三塁方向にブレていた昨年までのフォームを改良、エネルギーが指先に効率良く伝わるようにした。それによって三塁方向にブレた体を元に戻す際にかかる肩肘への負担も減った。
ところが、5月中旬くらいから、ときおり昨年までのフォームで投げるようになった。
新たなフォームが完全に自分のものになっていなかったこともあるのだろうが、体が三塁方向にブレると腕が横振りに近くなってスイーパーが大きく真横に曲がる。
威力が増して打者を打ち取る確率もアップするだけに、肩肘に負担がかかるのを覚悟しながらあえて昨年までのフォームで投げることもあったといわれる。大谷はいわば身を削って投げていたのだ。
フリードマン編成本部長は「膝のことがなければ、いまも先発ローテーションに入って投げている。じきに復帰に向けた投球練習を進めると思う。彼が今季中に投手として復帰することに自信をもっている」と、上腕二頭筋に関しては心配していないと強調。今季中の投手復帰に太鼓判を押している。


















