広島新井監督はクビ濃厚…火中の栗を拾う次期監督「本命」「対抗」「大穴」4人の名前
「ショックが大きい。(ファンに)非常に申し訳ない気持ちでいっぱい。予想しない選手が出てきたので非常に驚いている。一生懸命やっている選手も疑われることが気の毒」
こう言って涙ぐみながら謝罪したのは、広島の松田元オーナー(75)である。30日、広島県警察本部が矢野雅哉内野手(27)と前川誠太内野手(23)の居宅等の捜索を行ったことに言及した。
新井貴浩監督(49)も「明日から後半戦が始まるという時に、またこのような形で、みなさんにご迷惑をおかけして本当に申し訳ない限りです」と謝罪。前川は前日29日に一軍の全体練習に参加していたが、この日出場選手登録を抹消された。
一方の矢野は17日に登録を抹消され、三軍に合流。写真週刊誌フラッシュの報道で指定薬物「エトミデート」の“売人”として6月1日に逮捕された会社役員と密室にいた写真が掲載されていた。
広島では元所属選手の羽月隆太郎が、エトミデートを使用したとして医薬品医療機器法違反の疑いで1月27日に逮捕。その後、2月24日に契約を解除された羽月は黙っていなかった。
5月15日、広島地裁で行われた初公判で「周囲にも吸っているカープの選手がいた」と証言。5月のSNSのライブ配信でも「(自身を含む)カープ選手6人が同じ人物から購入していた」などと暴露したことで、球団は再調査を約束していたが、いよいよ騒動が拡大し始めた。
もうボロボロだ。チームは最下位の中日と1ゲーム差の5位。折しもこの日、NPBから前半戦終了時の観客動員数が発表され、1試合平均2万6809人の広島は、前年比マイナス3.9%と12球団で最も高い減少率となった。薬物スキャンダルに、勝てない、入らないの三重苦で就任4年目の新井監督のクビがささやかれる。
広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏がこう言う。
「私は新井監督を応援しています。だから、勝てない上にチーム内もゴタゴタしていて、苦しそうな顔を見ているのはつらい。ただ、市民やファンに支えられているカープにとって最も深刻なのは、本拠地の観客動員数が減っていること。これはチームの低迷だけでなく、選手の不祥事、その不祥事を巡る球団の対応のまずさなどが影響しているとみられます。あくまで来季交代するならという話ですが、カンフル剤になれるのは、球団アドバイザーを務める黒田博樹さん(51)しかいません。次の監督には、不祥事による暗いイメージの払拭、どこか覇気のないチームを生まれ変わらせるという難しい任務が課せられますから」
黒田氏は2014年オフにヤンキースから提示された年俸21億円を蹴って、同4億円の広島に復帰。16年の25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、「男気」フィーバーを巻き起こした。川端氏が続ける。
「ファンのイメージ通りの熱い男。投手を中心とした守りの野球をやるでしょうけど、豪快な投球のイメージとはかけ離れた細かい緻密な野球を好みます。現在はフロント職で、編成のチームづくりを重視している。編成と現場が連携できるなら、監督就任の可能性はあると思います」
候補には石原慶幸一軍バッテリーコーチ(46)や野村謙二郎氏(59)の名前も挙がる。「球団が混迷している今、まだ若い石原コーチは二軍監督などで経験を積みながら、時機を待った方がいい。野村さんは前回リーグ3連覇を果たした緒方孝市監督の前の監督で、主力のほとんどが謙二郎チルドレン。かねて、もう一度チャンスがあるといわれているものの、本人によれば『1回目が終わった後、球団に言われたことは一度もない』そうです」とは、別のOBだ。


















