深夜のお酒が「眠れた気にさせる」ワケ…レム睡眠を遅らせる
寝る前に一杯飲むと、よく眠れる──そんな話を耳にすることがあります。実際、お酒を飲むと眠気が強まり、寝つきがよくなったように感じる人は少なくありません。しかし、そこには大きな落とし穴があります。
アルコールがもたらすのは、本来の意味での自然な眠りではなく、脳の働きを一時的に抑える作用によるものです。たしかに眠りにつくまでの時間は短くなりますが、その後の睡眠の質は低下することが、多くの研究で示されています。
2024年に報告された睡眠に関する27研究の系統的レビューとメタ解析では、アルコールはレム睡眠を遅らせ、その量を減らすこと、さらにその影響は低用量(およそ2杯程度)から認められ、飲酒量が増えるほど大きくなることが報告されました。
レム睡眠は、記憶の整理や感情の調整に重要な役割を担っています。また、睡眠の後半になると抑えられていたレム睡眠が増えやすくなり、その影響で中途覚醒が増えることも知られています。明け方に目が覚め、その後なかなか寝つけない……寝酒の習慣がある方には思い当たることがあるのではないでしょうか。


















