農水省「備蓄米」早期買い戻しを断念…コメ暴落決定的で業界は「もう手遅れ」と落胆
米価のさらなる下落は、必至だ。農水省は28日、昨年、放出した政府備蓄米の買い戻しの早期実施を断念し、8月末に発表する2026年産米の作柄を見て判断すると発表した。併せて、今年6月末時点のコメの民間在庫量が、過去最大の243万トンに達したと公表した。
コメ余りによる価格の下落基調は明らかだ。今月19日までの1週間に販売されたコメ5キロあたりの平均価格は、前週より30円安い3373円(税込み)と、4週連続で値下がりした。
集荷の際にJAから農家に前もって支払われる「概算金」も、今年は安値が提示されている。早場米の産地などで概算金が続々と通知され、JAみやざき(宮崎県)はコシヒカリの玄米60キロが1万8000円、JA高知県は同1万4000円で、どちらも昨年から4割安の大幅下落だ。
米価暴落を防ぐために、コメ業界や自民の農林族、全国知事会などが、備蓄米買い戻しの早期実施を政府に求めていた。しかし、農水省の発表を受けて、「もう手遅れだ」と肩を落としている。
「コメ業界からすれば、概算金が出る前に備蓄米買い戻しによって、米価下落を食い止めたい思惑がありました。しかし、買い戻しが8月末以降となれば、とうに各地の概算金が出そろっている。もう下げ基調は変わらないでしょう」(農水省担当記者)


















