東芝AI・PCは1台90万円! それでも確実なニーズが存在する理由
最近、Dynabook(ダイナブック)の発表会で展示されていた新製品の価格を聞いて驚いた。なんと90万円。いくらメモリー(記憶素子)相場が急騰しているとはいえ、高過ぎないかと突っ込んでしまった。
しかし、本当の理由は別だった。高価な理由は、このマシンが「外部と通信せず、単体で高度なAIを動かせるノートPC」だからだ。
現在普及しているAIの多くは、ネットを介してクラウド側で処理を行う。特定の用途に特化したAIの能力はすさまじく、私も使う文字起こしAIの正答率は98%以上を誇る。
一方で、懸念もある。クラウド型のAIは、使用履歴(プロンプト=指示文)を見れば「その人がいま、何を考えているか」が筒抜けになる点だ。
企業の機密情報や国家を揺るがす研究の痕跡を外部につかまれないためには、ネットワークから遮断された、自分だけの「生成AI」が必要になる。機密を保てるオフラインで使えるからこそ、90万円という破格の値がつくのだ。
明確な定義はない。高性能なCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)に加え、AI処理に強いNPU(ニューラル処理装置)を積み、大容量メモリーを持つPCが「AI・PC」と呼ばれる。これだけのパーツを詰め込めば100万円近くになるのもうなずける。


















