“出口がない”“終わりが見えない”…「バックルームズ」は不安感が漂うホラー・スリラー

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 監督のケイン・パーソンズは、22年に当時16歳で短編「The Backrooms(Found Footage)」を監督して、YouTubeで公開。この短編は話題になりシリーズに発展し、再生回数は2億回以上に達した。彼の才能に目を付けた映画製作会社A24が長編映画化をオファーし、ケインが19歳の時に撮影、20歳で作品が公開された。

 元のバックルームズが瞬く間に世界中で支持されたのは、最初に投稿された「リミナルスペース」の空間画像。懐かしさと恐怖の感情を見る者に喚起させた。どこかで見たことのあるオフィスやくすんだカーペット、人工的なのにどこにも人がいない不安を感じさせる空間。ノスタルジーと怖さが同居した空間が多くの人々の心の中に入り込んでいった。

 映画もまた彼らの過去にも分け入っていくように描かれ、記憶と恐怖を刺激する、映像体験を提供している。誰もいない空間に迷い込んだ人間を描く映画では、地下通路の無限ループから抜け出そうとする二宮和也主演の「8番出口」(25年)があったが、同作はゲームソフトがもとなので、脱出するためのルールがある。だがこちらは“出口がない”“終わりが見えない”不安感が、恐怖の根源になっている。

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