「アトピー性皮膚炎」が「帯状疱疹」のリスクになる?
「帯状疱疹」というのは、一度水ぼうそうになった人がかかる皮膚の病気で、50歳を越えると増えることが知られています。強い痛みを伴う帯状の水ぶくれのような湿疹が出現し、治った後も神経痛のような痛みが残ることがあります。
この帯状疱疹は、アトピー性皮膚炎というアレルギー性の皮膚炎があると、起こりやすいという報告があります。ただ、アトピー性皮膚炎ではステロイド剤や免疫抑制剤という薬を使用するので、それが体の免疫力の低下につながり、帯状疱疹のリスクになっているという可能性も否定はできません。
今年の皮膚科学の専門誌に、帯状疱疹とアトピー性皮膚炎との関係について、イギリスのプライマリーケアの大規模なデータを活用した研究結果が発表されました。トータルで200万人を超えるアトピー性皮膚炎の患者を、皮膚炎のない1000万人以上のデータと比較したところ、アトピー性皮膚炎があることで帯状疱疹になるリスクが、1.28倍有意に増加していることが確認されました。特に重症のアトピー性皮膚炎があると、そのリスクは2.33倍まで上昇していました。
帯状疱疹の少ない50歳未満の年齢でも、そのリスクは増加していました。そしてこのリスクの増加は、ステロイド剤などの治療とはあまり関連なく認められていたのです。
アトピー性皮膚炎のある人は、帯状疱疹予防を通常より積極的に考えた方が良さそうです。



















