著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「アトピー性皮膚炎」が「帯状疱疹」のリスクになる?

公開日: 更新日:

「帯状疱疹」というのは、一度水ぼうそうになった人がかかる皮膚の病気で、50歳を越えると増えることが知られています。強い痛みを伴う帯状の水ぶくれのような湿疹が出現し、治った後も神経痛のような痛みが残ることがあります。

 この帯状疱疹は、アトピー性皮膚炎というアレルギー性の皮膚炎があると、起こりやすいという報告があります。ただ、アトピー性皮膚炎ではステロイド剤や免疫抑制剤という薬を使用するので、それが体の免疫力の低下につながり、帯状疱疹のリスクになっているという可能性も否定はできません。

 今年の皮膚科学の専門誌に、帯状疱疹とアトピー性皮膚炎との関係について、イギリスのプライマリーケアの大規模なデータを活用した研究結果が発表されました。トータルで200万人を超えるアトピー性皮膚炎の患者を、皮膚炎のない1000万人以上のデータと比較したところ、アトピー性皮膚炎があることで帯状疱疹になるリスクが、1.28倍有意に増加していることが確認されました。特に重症のアトピー性皮膚炎があると、そのリスクは2.33倍まで上昇していました。

 帯状疱疹の少ない50歳未満の年齢でも、そのリスクは増加していました。そしてこのリスクの増加は、ステロイド剤などの治療とはあまり関連なく認められていたのです。

 アトピー性皮膚炎のある人は、帯状疱疹予防を通常より積極的に考えた方が良さそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北陸最大の観光都市・金沢駅の「みどりの窓口」が大混雑、平日11時で32組待ち…現場で見えてきた順番待ちが減らない構造的問題

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    東海道新幹線にシニア向け割引登場 交通費を抑える「EX」利用術

  4. 4

    週刊文春が追い続けるプルデンシャル生命の闇…ここは企業ではなく「犯罪者養成所」だった!

  5. 5

    【阪神】2026年 戦力外通告選手一覧

  1. 6

    愛子さまカレンダーが発売前から「1位」の人気…佳子さま「27年版」は見当たらず、皇室カレンダーに映る“世代交代”

  2. 7

    わずか4カ月弱でもう最終工程…米国産ジャガイモ輸入解禁議論の異常なハイスピード感

  3. 8

    どうした川口春奈? CM女王の最近の出演作が《ダサすぎて見ていて辛い》とファン落胆

  4. 9

    シリーズ 保阪メモ「昭和史余話」(48)わずか2カ月余だが戦争回避、平和解決の可能性があった

  5. 10

    【ソフトバンク】2026年 戦力外通告選手一覧

おすすめ求人情報

事務・オフィスワーク/ブランクOK/シフト制/経験者歓迎
株式会社一心堂 富山県 射水市 派遣社員
時給1,300円~1,625円
オフィスワーク・事務/東京都港区
マンパワーグループ株式会社 東京都 港区 派遣社員
時給1,900円
「オフィスワークに新しい一歩!」/アパレル事務/未経験歓迎/土日祝休み
Courage Path株式会社 群馬県 太田市 正社員
月給27万円~35万円
Sponsored by 求人ボックス