地球環境待ったなし(1)二酸化炭素は温暖化の出発点
「地球はどこまで暑くなるのか」渡部雅浩著
ネパールの大洪水や欧州の熱波から千葉の線状降水帯まで、地球温暖化はいまや待ったなしのヤバさだ。
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「地球はどこまで暑くなるのか」渡部雅浩著
この書名はズバリ、読者がいま最も知りたい疑問の一つだろう。本書は東大大気海洋研究所の教授が一問一答形式でさまざまなシロウトの疑問に答える。
たとえば地球の平均気温を上下させる要因は?という問い。外的要因の代表は温室効果ガス。特に二酸化炭素は温暖化の出発点として大きな存在だ。内的要因ではエルニーニョのような海と大気の変動が挙げられる。
本書が面白いのは、温暖化をウソと断じる陰謀論者の説を否定するような合理的な説明があちこちに配置されていること。
表面的には陰謀論など取り上げているわけではないのだが、読者が意識して読むとそれがわかるのだ。
たとえば陰謀論者は「温暖化というが南極の氷は増えているじゃないか」と主張する。しかし、本書によると南極周極流という強い海流のおかげで南極には暖かな空気や海水が入り込みにくく、地球上でも温暖化の影響が表れにくい特殊な地域なのだという。
また海氷は海水が凍ったものだが、氷河や氷床は降り積もった雪が長時間かけて厚い氷になったもの。氷の種類を見ずに温暖化はウソなどと決めつけるのは短絡的だとわかるのである。 (マガジンハウス 1100円)



















