めまいを知る(上)良性発作性頭位めまい症とメニエール病

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 朝、布団から起き上がった瞬間に天井がグルグル回る。立っているだけなのに体がフワフワと浮くように感じる──。そうしためまいに悩まされた経験を持つ人は少なくないだろう。めまいは加齢とともに身近になる症状であり、原因がつかめないまま長年つきあっている人も多い。奈良県立医科大学付属病院めまい難聴センター長で、同大耳鼻咽喉・頭頚部外科学教授の北原糺医師に、めまいの正体を聞いた。

 めまいと聞くと、脳卒中や心臓の病気を思い浮かべ、不安になる人もいるはずだ。実際、脳梗塞やくも膜下出血といった脳血管の病気、不整脈や心筋梗塞など心臓の病気が引き金となるめまいも存在する。

「ろれつが回らない、激しい頭痛がある、物が二重に見える、片手や片足に力が入らない、うまく歩けない、意識が遠のく──こうした症状を伴うめまいは危険なサインです。迷わず救急外来や脳神経内科・外科を受診してほしい」

 北原医師はこう注意を促す。ただし、命に関わるめまいはごく一部にとどまる。北原医師のチームが2014~18年にめまい難聴センターを受診した1520例を分析したところ、脳血管系の病気によるめまいは全体の1%に過ぎなかった。

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