(5)手のひらや脇の下の汗に悩む患者には塗り薬…保険適用は3種類
現在、多汗症の治療には複数の選択肢があり、しかも保険適用です。4回にわたり、各治療について詳しく述べたいと思います。
手のひらの汗と脇の下の汗に悩む患者さんにまず提案するのが外用薬(塗り薬)です。抗コリン作用が神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑え発汗を減らします。1日1回、定期的に薬を塗るだけで済み、副作用が比較的少ないのがメリットです。
デメリットは「対症療法(治せるわけではない)」「効き方に個人差がある」「即効性は期待できない」。また注意点として、薬が目に入ると瞳孔が開く「散瞳」が起こる可能性が指摘されています。薬を塗った手で目を触らないようにしなくてはなりません。
現在、日本で保険適用になっている外用薬は3種類あります。
まず、脇汗に使用するゲル製剤、エクロックゲルです。容量20グラムと40グラムがあり、40グラムでは異なる2タイプのボトルを選ぶことができます。中身は同じですが、塗布の方法が異なるので自分の使い方に合う方を選ぶのがいいでしょう。2020年11月から発売。1カ月分の薬価は3割負担の場合、約2500円です。


















